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ティルダとキアヌの大冒険

By Pam Gray

『指しゃぶり』映画祭参加に際してのティルダ・スウィントンのインタビューより抜粋

ヴィンセント・ドノフリオとキアヌ・リーヴスが独立プロの映画に帰ってきた。
「彼らがいかに聡明かの証だと思うわ、私たちと一緒に遊ぶために来てくれたこと自体がね。だって一時は本当にまるで大きな遊び場のように感じられたもの。彼らのそんなところは賞賛に値する」とスウィントンは語る。
特に去年の冬にも『コンスタンティン』で共演したキアヌ・リーブスには感銘を受けた。『指しゃぶり』での彼の役柄は、ロウ・テイラー・プッシ演じる指しゃぶりの癖を取ろうとしてとんでもない結末を見る17歳の少年ジャスティンの禅僧まがいの歯科医師。リーヴスにとってこの役は、『旅立ちの季節』『リバース・エッジ』と、初期のキャリアを特徴づけている独立プロ作品への帰還になる。
が、ハリウッド大スターの仲間入りをした後もリーヴスは常に興味深い選択をしてきた、とスウィントンは主張する。「キアヌっていつも試作的作品を手掛けているように見える、実際の話、彼の映画経歴は驚くべきものだわ」
「よく考えてみると、映画が出来ていく過程に驚くべき瞬間があるのがわかる・・あの人はいつでも映画そのものの為にそこにいるのよ。『ビル&テッド』然り、『スピード』や『ハート・ブルー』、あるいは『マトリックス』初作、『マイ・プライベート・アイダホ』でもそう」と彼女は観察する。
「いつも(映画のために)そこにいるのよ。そのこと自体、彼が如何に優秀であるかの証明よ。『コンスタンティン』の時もそう、あれはフランシス・ローレンス初の長編映画だったし、製作途上ではとても試験的だと感じたものよ」さらに続けて「あの時も彼はそこにいてくれた。それが彼には自然なことなのね。そういう風に私は理解している、彼はちょっとやそっとでは動揺しない人よ」

リーヴスは、言うまでもなく、しばしばそののんびり且つぶっきらぼうなスタイル(彼はそれを『指しゃぶり』で見事に風刺している)を嘲笑われてきたが、スウィントンは(それに関して)共演者を防御することに躊躇しない。「彼がただの俳優じゃないってことを忘れてはいけないわ。彼はとても真剣な映画スターなのよ。つまり、例えばゲイリー・クーパーとか、ただの俳優という規範を遥かに超えた俳優を考えてみて欲しい。彼はそういう意味でイコン的存在なのよ。ただの良い俳優などよりずっと素晴らしい存在。彼には限りない不確定要素がある、各部分の総計を遥かに超える何かがあるのよ」


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