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リーヴスは謎めいた‘コンスタンティン’とよく似ている

Mon, Jan.31.2005
By Mike Szymanski

キアヌ・リーヴスは彼をよく知っている人々にとっても謎めいた存在らしい。
レイチェル・ワイズは1996年の『チェーン・リアクション』で共演して彼とは既知の間柄、だから今回『コンスタンティン』の撮影に当たって、ある程度接近するのに有利だろうと思われるのだが。「彼は相変わらずとても謎めいた不思議な人よ、でも変わってないの」とワイズはZap2it.comに語る、曰く、『マトリックス』ヒットの後だけに、相当態度が大きくなってるだろうと予想していたのだが。「努力して謎めかしてるわけじゃないの。彼は存在そのものが謎なのよ。それが、彼があのような巨星である理由かもしれないわね」
黒一色のタキシードとシャツ、『ギフト』の悪役を彷彿させる髭面で記者会見の場に入場する時、40歳になるベイビー・フェイスのリーヴスは、デーモンを追い払うコミック・ブックのキャラクター、ジョン・コンスタンティンにも負けず劣らぬ自信に溢れて見えた。しかし、彼がこれから対面するのは地獄から来たデーモンではなく、報道者たちなのだ。
そして、この暗いフィルム・ノアのキャラクターにどのような貢献をしたのかと迫られると、彼は「彼(神)は神秘的に役事する。それが好きな者と好きじゃない者がいる」という台詞を加えたと応じた。
リーヴスは微笑む。「これは僕のインプットなんだ。これがコンスタンティンがあんな状況に陥った下地だと僕は考えている」彼は別に新たなスーパー・ヒーロー映画のフランチャイズを探していたわけではない、が、人気の英国製『ヘルブレイザー』コミックを基にした台本は、マトリックス続編撮影中に、リーヴスの元に届いた。スタイリッシュな装いと微妙なユーモアがネオを連想させるとしても、リーヴスはコンスタンティンを極めて異なった、ずっと大人のキャラクターだと見ている。
「コンスタンティンは総体的に見ればとても外交的な役柄だ。それだけ採ってみても、以前(ネオを)やった時の経験とは非常に異なるよ」とリーヴスは言う。
とは言うものの、『リトル・ブッダ』『ディアボロス』そして『マトリックス』シリーズと、リーヴスが霊的テーマの映画に惹かれる傾向にあるのは否めない。あのビルとテッドだって、大冒険の一つで地獄を訪れているではないか。が、彼は自分個人の霊的信条に関しては確固として口をつぐむ。
「どうか勘弁して欲しい、そのことを僕はとても個人的なものと捉えているし、事実プライベートなことだから」とリーヴスは言う。しかし、映画はカトリックの教義に足を踏み入れている。「この作品ではイコンや、いわゆるカトリック的天国と地獄、神と悪魔といった足場を利用している。この求める者とメシヤ、アンチ・ヒーローとヒーローというモチーフは、我々が日々の生活の中で直面する旅程であると僕は思うんだ」
コンスタンティンは当初本人も理解できない超能力を有している、が、彼はアンチ・ヒーローだ。「彼は神と強い繋がりがある、でも何が起こっているのか理解できないでいるんだ。彼の全人生が神と密接に関わりを持っている」
しかし、このキャラクターは煙草を吸い過ぎることで死に急いでいる、そして実生活でも同様なことをリーヴスは認めた。
「多すぎ、多すぎ」自らの喫煙癖についてリーヴスは言う。「これはあのキャラクターが持ってる特徴なんだ、思うにあまりに大変なことと関わってるから、何らかの形で感覚麻痺させる必要があって、その道具なんじゃないかな」
リーヴスは、誰も彼もにスターとして気づかれるのは望まないと言う、だからプライベートであろうとするのだ。「願わくは、映画が二時間六分耐えうるに充分なくらい面白くて、途中で席を立つ者がないように。『彼は黒いコートを着ているね』ふざけてるわけじゃないよ、願わくば、『前は聴診器をつけてなかったっけ?』などと考える者がいないように」コメディ『恋愛適齢期』での医者役に言及して、リーヴスは言う。
「異なる規模、異なるジャンルの色々な種類の映画を手がけることが出来てとても恵まれていると思う」これは彼が出演している、サンダンス映画祭で上映され、現在配給待ちの独立プロダクションの作品『指しゃぶり』を指した言葉。現在は、悪魔を“ルゥ”と呼ぶほど度胸のあるキャラクターを演じるのにご満悦だ。
「彼はハードエッジで、ハードボイルドで、厭世的で、皮肉屋で、宿命論者で、虚無的で、利己主義で、・・でもハートのある奴なんだ」と笑って言う。「コミックファンが、愛してやまないものを我々に台無しにされた、などと感じないことを願うよ」
当初リーヴスは、代表作がジュスティン・シンバーレイクのミュージック・ビデオ”Cry Me a River”である、フランシス・ローレンスが監督をやるのを拒んでいた。が、リーヴスはそれは間違いだったと認める。「無教養な偏見からきたものだった」その後、ローレンスのビデオを何本か観て、どれもが小さな物語になっているのに気づく、やがて出会った時には二時間も話し込んだ。すっかり意気投合して、今やリーヴスは続編は同じチームとでなければやりたくないとまで思っている。
「契約には二作目は含まれていない、だけど僕がこの男に惚れ込んじゃったのは確かだね」続編をやることに関して、リーヴスはこう言う。「この映画を撮った、この稀有なプロジェクトを手がけた期間は、今まででも屈指の素晴らしい時だった。だから、何が出来うるか、コンスタンティンに何が起こるのか、と話し合わずにはいられない。『彼はモロッコのヘロイン中毒者だ。人を殺してる、同時に殺さないように努力している。だから疲労困憊しちゃう』すると(プロジューサーの)アキバ・ゴールドマンが『違う。彼は黙示録を始めなきゃだめだ』なんて。最終的には観客次第だね」
明らかに”Son of Mask”が同日公開なのを念頭においてのことだろう、「”Son of Constantine”も僕がやるよ」とリーヴスは言った。
自身大の映画ファンであるリーヴスはこう言う、「わざわざ映画に行って、何も得るもの、考えさせられるものがないなんて嫌だね。だって、一体何のために僕の人生の二時間をそんな下らないものに付き合って無駄にしなきゃいけないのかって。『どうもどうも。有難う、小児愛を有難うございました』って感じ。言ってる意味わかる?」
『コンスタンティン』が二月一八日全米で劇場公開される際、観客が楽しむと同時に考えてくれることを、彼は期待している。


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